VR 8.8 へのインプレースアップグレード
vSphere 8.0 Update 2 のリリースに伴い vSphere Replication 8.8 (以下VR) がリリースされました。早速 VR8.7 からアップグレードしてみます。
iso イメージのダウンロード
アップグレードには VR の iso イメージを利用するため、customer connect からダウンロードします。
※VR は vSphere 製品からダウンロードできます。
ダウンロードした iso イメージを web サーバで公開
VR 仮想マシンにダウンロードした iso イメージをマウントしてアップデートしますが、この環境は web サーバを建てているので、そこで iso イメージの内容を公開して、オンラインアップデートに対応させています。
ダウンロードした iso イメージを、iso.vr ディレクトリにマウントします。
/nfs ディレクトリは web で公開されているので、http://xxx/nfs/iso.vr でコンテンツが参照できるようになります。
root@mana:/nfs# mount -o loop iso/VMware-vSphere_Replication-8.8.0-22436165.iso iso.vr
mount: /nfs/iso.vr: 警告: ソースは書き込み禁止です、読み込み専用でマウントします.
http://[web.server]/iso.vr/update/ にアクセスすると、以下のページが表示されればアップデートのレポジトリとして利用できる状態です。
※webサーバの設定などは割愛します
VR vami へのログイン
アップデート用に仮想アプライアンス管理インターフェイス (VAMI)にログインします。
https://[VRのアドレス]:5480
admin ユーザでログイン > 更新 を参照すると、使用可能なアップデートを確認できます。
ソースのアップデートが「なし」と表示されている場合は、編集ボタンをクリックして、「リポジトリの使用」にチェックを入れ、アクセス可能な URL を入力します。
※先程のお手製レポジトリを使っています
アップデートの候補が表示されます
アップデートインストールの実行
インストールボタンを実行すると、ポップアップウィンドウが表示されるので、エンドユーザ仕様許諾契約書の条件に同意するチェックを入れ、インストールボタンを実行します。
インストールが始まるとインジケータが進んでいきます。
しばらくするとページのセッションが切れてエラーが表示されるので、ページを更新してログイン画面にもどります。改めて admin でログインします。
ログインすると、「再構成」を即すバナーが表示されるので、実行します。
VR の再構成
再構成ウィザードで、構成を行う vCenter(PSC) のアドレスと、administrator のユーザ名、パスワードを入力します。
セキュリティアラートが出ますが、接続します。
sso の認証が通ると、VR の構成情報が編集出来ます。
基本的に変更する必要はありません。
設定内容の確認で問題なければ再構成を続行します。
再構成
完了
VR へのログイン
再構成が完了したら、VR(https://[vrアドレス]/dr) へログインします。
サイトペアのサマリ確認
VR にログインしたあと、サイトペアの詳細設定でサマリを確認します。
サイト間の接続に問題がなければ、「リモート VR 接続」でそれぞれ「接続中」となります。
接続されていない場合は、「再接続」を実施します。
アップグレード作業は以上です。
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